すぐできるシンプルなアレルギー対応

アレルギー対応というと、
「専門知識が必要そう」「全部を完璧にやらないといけない」
そんなイメージを持たれることが少なくありません。

ですが実際には、
今日から・お金をかけずに・誰でもできる対策で、
リスクを大きく下げることができます。

今回は、飲食店の現場で特に効果が高い
シンプルだけれど重要なアレルギー対応の基本を紹介します。

① 原材料ラベルを保管する

まず一番大切で、すぐにできること

最初に取り組んでほしいのは、とてもシンプルです。

仕入れた食材の「原材料表示ラベル」を捨てずに保管すること。

これだけで、お店のアレルギー対応レベルは大きく上がります。

なぜ原材料ラベルが重要なのか

アレルギー対応の基本は、
「この食材に何が含まれているか」を正確に知ることです。

その情報が、一番正確にまとまっているのが原材料ラベルです。

一方で、ラベルを捨ててしまうと、

  • 「これ、小麦入ってたっけ…?」
  • 「ナッツは使ってないはずだけど…」
  • 「前は大丈夫だった気がする…」

といった、記憶や感覚に頼った対応になりがちです。

この「たぶん大丈夫」が、
アレルギー事故の大きな原因になります。

原材料ラベルを残すだけで、
こうした不安や曖昧さはほぼなくなります。

② お客様に聞かれたら、すぐ見せられる状態にする

「持っている」だけでは不十分

ラベルを保管していても、
いざ聞かれたときに探すのに時間がかかると、

  • 店側も焦る
  • お客様も不安になる

という状況が生まれます。

そこでおすすめなのが、
「すぐ出せる状態」をつくっておくことです。

現場でよく使われている方法

  • 食材ジャンルごとにクリアファイルで整理
  • 冷蔵庫横・事務スペースなど、決まった場所に保管
  • スタッフ全員が「置き場所」を把握している

この状態をつくっておくと、お客様から

「この料理って○○は入っていますか?」

と聞かれたときに、

「少々お待ちください。こちらで確認できます」

と、数秒で根拠を示して説明できます。

この「すぐ確認できる」という姿勢そのものが、
お客様の安心につながります。

③ 完璧な知識より、「確認できる仕組み」が大切

アレルギー対応というと、
「全部覚えなければいけない」と思われがちですが、
実は逆です。

事故が起きやすいのは、
知識が足りないときよりも、思い込みで判断したとき

だからこそ大切なのは、

  • 覚えること
  • 詳しく説明すること

よりも、

「必ず確認できる仕組みを用意しておくこと」です。

原材料ラベルは、
その中でも最小の手間で最大の効果がある仕組みです。

④ 今日からできる、小さな一歩

もしまだ対応できていない場合は、
まずこの2つだけで十分です。

  • すべての仕入れ食材の原材料ラベルを捨てずに保管する
  • 「ここを見れば分かる」という置き場所を決める

この2つを整えるだけで、

  • スタッフの判断負担が減る
  • お客様との会話がスムーズになる
  • アレルギーに関する不安が大きく下がる

という変化が生まれます。

アレルギー対応は「できることから」でいい

アレルギー対応は、
最初から完璧を目指す必要はありません。

大切なのは、
無理なく続けられる形で、確実に安全度を上げていくこと

原材料ラベルの保管は、
その第一歩として、とても現実的で効果的な方法です。

お店の“見えない安心”は、
お客様にとっては「また来たい理由」になります。

できるところから、少しずつ整えていきましょう。