高脂質・高糖質の食事が脳に与える影響

皆さん、いかがお過ごしですか🌼 
最近は暖かくなってきて、ゴールデンウィーク終わりの仕事や学校などで疲れが出てきているのではないでしょうか

こういう時こそ食事に影響が出やすいはず!! 

そこで今回私達がテーマとして挙げたいのは… 高脂質・高糖質の食事が脳に与える影響

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シドニー大学のドミニク・トラン博士らの研究チームは、高脂質・高糖質(HFHS)食が脳の空間記憶能力(場所を覚えて移動する能力)を低下させることを、世界で初めて人間を対象に証明しました。
この研究は食事と脳の関係に関する意識を高めるきっかけとなるもので、シドニー大学の研究グループによって行われ、「International Journal of Obesity」に掲載されています。

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【研究の概要】
• 対象:18〜38歳の大学生55人
• 方法:
☑︎脂質と糖質の摂取量に関する食習慣アンケート
☑︎数字を思い出す作業記憶テスト
☑︎BMI測定
☑︎VR空間の迷路内で宝箱の場所を記憶して探し出すテスト                            

【主な結果】
脂質、糖質の摂取量が多い人ほど、迷路内の宝箱の場所を正確に記憶する力が弱かったことが判明しました💡
この結果は、作業記憶やBMIの影響を除いても有意でした。
脳の中でも、“空間ナビゲーションや記憶形成に関わる「海馬」の機能に影響”を与えている可能性が高いとされています。

【考察】
• 認知機能が通常健全な若年成人期においても食事が脳の健康に重要であることが示された。
• 「食事を変えることで脳機能は回復可能」とトラン博士は述べており、生活習慣の改善による予防や回復が期待される。
• 参加者は一般人口よりも少し健康状態が良かった可能性があり、もしサンプルがより一般的な人口を代表していれば、食事が空間ナビゲーションに与える影響はさらに顕著になっていたと考えられる。

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【参考】
[1] Tran, D.M.D., Double, K.S., Johnston, I.N. et al. Consumption of a diet high in fat and sugar is associated with worse spatial navigation ability in a virtual environment. Int J Obes (2025).

[2] University of Sydney, High-fat, high-sugar diets impact cognitive function, High-fat, high-sugar diets impact cognitive function, 21 April 2025.

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